日本の銀行口座から海外の銀行口座にお金を送ることができる「海外送金」。グローバル化が進む現代において、海外の家族へ仕送りや留学費などの送金は身近なものとなっています。
しかし、海外送金は利用時の手数料が高く、手続きも複雑で時間がかかるという大きなデメリットがあります。そんな中、海外送金に仮想通貨を使用する方法があることをご存じでしょうか？
今回は、海外送金で仮想通貨が注目を浴びている理由や送金方法などをご紹介します。
海外送金とは？
海外送金とは、日本の銀行口座から海外の金融機関を経由し、受取人の銀行口座に振り込むことです。日本国内での送金であれば銀行へ直接振り込むことができますが、海外となると世界中に存在する銀行とやり取りする必要があり簡単なことではありません。
そのため、「中継銀行（コルレスバンク）」と呼ばれる信頼性のある金融機関を経由することで海外口座への送金を実現しています。また銀行の識別には「SWIFT Code」と呼ばれるコードが必要になります。こうしたシステムを採用していることもあり、海外送金には比較的高い手数料と手間がかかるのです。
仮想通貨とは？
仮想通貨（暗号資産）とは、インターネット上で取引されているデジタル通貨です。
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、通常の通貨や電子マネーとは異なり国家による発行や保証がされていません。そのため、全取引記録をつなげて暗号化する「ブロックチェーン」技術を用いて価値を担保する仕組みになっています。2008年のビットコイン登場以来、仮想通貨 将来性が注目されて派生銘柄を増やし、投資や通貨として利用が広がっています。
また、近年ではブロックチェーン上で取引されるNFTも注目を集めています。NFTについて気になる方は、きよブログをチェックしてみてくださいね。
海外送金で仮想通貨が注目を浴びている4つの理由
仮想通貨はインターネット上で取引できる電子通貨のため、通常の送金や決済と比較するとメリットが多いです。ここでは、海外送金で仮想通貨が注目を浴びている理由を4つご紹介します。
①手数料が無料
仮想通貨で海外送金を利用すると、手数料を節約することが可能です。現金での海外送金の場合、金融機関にもよりますが安くても数百円〜数千円、または送金金額の1/20％（最低2,500円から）といった手数料が発生します。
しかし、仮想通貨で海外送金する場合、無料もしくはわずかな手数料で利用できる取引所が多く存在します。そのため、海外送金の度に発生する手数料を仮想通貨によって節約し、お得に利用することが可能なのです。
②着金までの日数が早い
仮想通貨で海外送金を利用する場合、着金までの日数が早くなります。現金で海外送金を行った際、着金までの所要日数は一般的に送金日から1〜5営業日程度が必要です。また、金融機関の営業時間内に送金しなければならず、手続きに日数や手間がかかる問題があります。
しかし、仮想通貨であれば取引状況によっても変わりますが、国をまたぐ送金でも時間を気にせず瞬時に着金が完了するのです。
③24時間365日送金が利用可能
仮想通貨を利用すると、24時間365日いつでも海外送金が可能です。通常、金融機関の営業時間は決まっており、営業時間内でしか送金することができないという問題があります。
仮想通貨であれば夜間や土・日・祝日で送金が行えないなどの心配がないため、素早く海外送金を利用したい場合に有効です。
④送金できる国が多い
仮想通貨は世界的にも普及が進んでいるため、海外送金できる国が多いです。人気の高い暗号資産「リップル（XRP）」では6大陸・40か国の計300以上の金融機関が参加しているため、受取先の国が海外送金に未対応というような事態は少ないでしょう。
また、ハッキング被害歴がない強固なセキュリティ体制の取引所もあり、海外送金でも安心して利用できます。
仮想通貨で海外送金を利用する手順
国内最大級の取引所「bitFlyer（ビットフライヤー）」と、仮想通貨「ビットコイン（BTC）」を例にして海外送金の手順を簡単にご紹介します。
①送金コインの選択
ビットフライヤーにログインし、「入出金」から「BTC ご送付」を選択します。
②ラベル・アドレスの入力
判別しやすい名前を「ラベル」に入力し、正確な送付先アドレスを「ビットコインアドレス」に入力します。
③送付数量・優先度の入力
送金する額を「送付数量」に入力し、必要に応じて送金速度を上げる「優先度」から手数料を選択します。
④暗証番号を入力して送金
4桁の「暗証番号」を入力し、「ビットコインを外部アドレスに送付する」を選択すると送金が完了します。
最後に
仮想通貨は円安の影響もなく、海外送金でも便利に利用することができます。ビットコインなどをお持ちの方は、ぜひ送金にも活用してみてはいかがでしょうか？